Appleの直営店,Apple Storeには,ジーニアスバーなるものが存在します。Macのプロが,修理とか相談にのったりとかしてくれるところなのですが,例のトラックパッドのめくれを直してもらうべく,福岡天神のApple Storeに行くことにしました。ETCマイレージの期限が迫っており,8,000円分の無料通行分をパーにしてしまうのも惜しかったのでちょうど良かったのです。
天神に到着,初めてApple Storeに足を踏み入れます。今回は自宅からWebでジーニアスバーの予約を入れておいたのですが,予定時間より早く着いてしまったので,店内を散策してみることにします。この時はまだ発売されたばかりだったMacBook Airには,やはり多くの人が群がっていました。他にもiPod touchやiMacなど,Appleの製品を自由に触ることができる,そこはまさにAppleファンにとってのワンダーランドです。
MacBook Air 1.80GHz Intel Core 2 Duo
さて,店内で散々遊んだあと,指定通り予約時間の5分前になったので,ジーニアスバーに向かいます。ジーニアスバーと言うくらい,そこには長~いバーカウンターのようなテーブルがあって,客が座るこれまたバーにあるようなイスが置いてあります。目の前にはモニター画面が幾つかあって,予約している客の名前と順番が表示されています。わたしの順番はあと3人待ちのようです。それまでの間,ジーニアスバーの向かいにあるベンチに座って待つことにしましょう。ちなみに,ジーニアスバーの予約は,店内にあるMacからその場でおこなうこともできます。
ようやく名前が呼ばれました。My MacBookを持ってカウンターに座ります。スタッフに見せて「このトラックパッドなんですが,直してもらえます~?」,スタッフもかなり浮いていると思ったらしく,「ストアーで買ったものですか?」と聞かれたので,通販ですと答えました。いずれにしても保障期間内の初期トラブルなので,無償で修理してくれることになりました。
ただし,トラックパッドのみの修理はできないらしく,トップケース全体の交換となり,在庫がないのでリペアセンターに送ることになる,という返事でした。な~んだ!それだったら,わざわざ宮崎から持って行くまでもなかったじゃん,宅配業者に取りに来てもらって修理してもらうのと変わらんかったなぁ。一応スタッフに「MacBookを一時的にでも手放すのが嫌だったので宮崎から持ってきたのに,残念です!」と伝えました。
予約は3時からで,そのあと4時からおこなわれるiLifeのワークショップに参加することにしていたので,再び店内をブラブラしていたら,担当してくれていたスタッフがバックヤードからわたしのところに戻って来て,「ひとつだけ在庫がありました!いまから修理することができますがどうしますか?」と言うので,「もちろんお願いします!」ということで,急遽修理してくれることになりました。でも,あとからよくよく考えてみると,最初在庫がないと言っておきながら,あとからひとつだけ在庫がありましたと言うのも変な話なので,もしかしたらわざわざ宮崎から来た客のために,売り物のMacBookを解体して無理やり在庫を作ってくれたのかもしれません。もしそうだとしたら,何というすばらしいサービス精神,ユーザーホスピタリティーの高さでしょう。ありがとう,ジーニアス!
その後,修理してもらっている間,店内一番奥にある半円形のテーブルがあるスペースで,iLife'08のワークショップを受けました。ちなみに,この日は土曜日だったのですが,ワークショップに参加する人って本当に少ないんですねぇ~,びっくりしました。せっかく無料で受けられるわけですから,もっとみんな参加したらいいのに。って言うか,iLifeの使い方を聞くようなMac初心者はあまりいないってことなのでしょうか?わたしの興味は,iLifeの使い方はもちろんだったのですが,それ以上にスタッフの方がどんなプレゼンテーションをするのか,そちらにも実は興味があったんです。トレーナーは女性の方だったのですが,それはそれは流暢でテンポの良い,模範的なプレゼンテーションでした。巨大モニターにつながれたMacBook Proを自由に操りつつ,ヘッドセットをつけてiLife'08の説明をするさまは,ホントにカッコよかった。 やっぱりApple Storeに来て良かったなぁ,と思った瞬間でした。途中1人,2人立ち寄る人もいましたが,ほぼわたしたちだけのためにワークショップをおこなってくださったトレーナーの方,質問にもいろいろ答えてくれて,本当にどうもありがとう!
ワークショップが終わるとMacBookの修理も済んでおり,トラックパッドの浮きはもうありません。しかし!本体とトップケースに少しの隙間があることを発見してしまったんです。ここまできたら妥協するのも嫌だったので,もう一度お願いして直してもらいました。最終的にほとんど修まったのですが,どうしても筐体差のようなものがあって,ピッタリいかないこともあるみたいです。ジーニアスも頑張ってくれたのでこれで良しとしましょう。少し隙間があった方が放熱効果があるかもしれない,と言ったジーニアススタッフの言葉には笑ってしまいましたが…(その後,MacBookはキーボードの隙間から吸気して本体後ろに放熱する構造になっているので,それはないですねぇ。と自分で言っていたことも,ジーニアスの名誉のために記しておきます)。マジメな顔しながらユーモアもある,担当してくれたジーニアス,ほんとうにありがとう!